
2016.4.7CATEGORY: ステキなデザイン
Graphika inc. が見つけた、ステキなWEBサイト5選 – テーマは「飲食店」
随分時を遡(さかのぼ)ることになりますが、2013年の年の瀬に「SUTEKI WEB SITE AWARDS 2013発表! 僕たちが今年出会ったステキなWEBサイト9選。」というタイトルで、僕たちGraphika inc.(以下、グラフィカ)のメンバーが心を奪われたステキなWEBサイトを発表させていただきました。
それから時が経つこと2年と半分ほど、その間も絶えずステキなWEBサイトはローンチ(立ち上げ・公開)されているわけで、僕たちは数多くのステキなWEBサイトに引き続き心を奪われています。
そんな数多くのステキなWEBサイトを、少しずつですが、ご紹介していこうと思います。
テーマは「飲食店のWEBサイト」
今回ご紹介するのは、すべて飲食店のWEBサイト。
グラフィカは、これまでもカフェやレストランといった「飲食店」に関するデザイン仕事をさせていただいたことがあり、実際飲食店を経営されている方や、シェフとして、ホールスタッフとして飲食店に携わっている方もたくさん身近にいるので、このテーマから再開してみたいと思います。
焼きたてカスタードアップルパイ専門店 RINGO
まずは、スイーツメーカー「BAKE」さんが新たにスタートさせた、焼きたてカスタードアップルパイブランド「RINGO」のオフィシャルサイト。
ブランドカラーであるりんごの色「赤」と「白」を基調に、ポップな印象を受ける美味しそうなアップルパイの写真と的確なコピーライトが光ります。
アップルパイ作りに対するこだわりと魅力が、分かりやすい構成と素晴らしいデザインでまとまっていて、たっぷりと設けたスペース(余白)と、カーニング(文字同士の間隔)まで行き届いた美しい文字達がすごくいい!それと、WEBサイトの触り心地(?)が抜群で、操作性がとっても心地よくて気持ちいい!
ひょっとして?とサイトを回遊しながら思った通り、このWEBサイトを作ったのは「Letters inc.」さんでした。
かっこいいなーと思うWEBサイトは、だいたいもうLetters inc.さん。それぐらいLetters inc.さんの作るWEBサイトはどれもかっこいいです。それに、触り心地(?)の良さにいつもびっくりさせられます。
加えると、WEBサイト上から無駄を省き、届けたいものや見せるべきものにバシッとフォーカスする「設計能力」(でいいのかな?)がすごいんだよなー、と毎度溜息をついております。
そのLetters inc.さんによる「RINGO」のオフィシャルサイト、カスタードさながらアップルパイの魅力がびっしりと詰まった、ステキなWEBサイトだと思いました。
イタリアワインの酒場 Işıl ışıl
京都にあるイタリアワインの酒場「Işıl ışıl(ルシュルシュル)」のオフィシャルサイト。
なんといっても、トップページの可愛いイラスト!
数種類のイラストがアクセスの度切り替わるようで、宙に浮いてワインを嗜(たしな)む女の子やソファーで談笑する女子、何やら楽しそうに会話をするカップル等、思い思いにワインと食事を楽しむ人々のイラストが、とっても魅力的。ロゴのデザインも相まって、抜群の個性と魅力的な雰囲気を演出しています。
レストランのメニュー「Drink&Food」の見せ方もおもしろくて、贅沢に1ページを使ってワインや料理を詳しく説明しています。各メニューのページ内には、ちょっとユニークな言葉使いの「メニューについて」の説明があり、さらに「ワインに合う食事&食事に合うワイン」と相互にお勧めメニューを表記しています。
写真がまた素晴らしくて、メニューに合わせて微妙にテーブルクロスやグラスやフォークの配置も変えていて、ついつい全部のページ見たくなります!
イラスト、メニュー、それ以外の部分(個人的にはフッターも好き!)を様々なアプローチでデザインされた楽しいサイトです。こんな楽しいサイトのレストラン、実際訪れたらきっと楽しいはず。
あと、この楽しいサイトは、Işıl ışılのことを深く知る方が作ったんじゃないのかな、と勝手ながら想像しています。と言うのも、お店(クライアント)に対してすごく「愛」を感じるWEBサイトだ、と感じてしまうから。
自家製粉石臼挽きうどん 青空blue
大阪にある自家製粉石臼挽きうどん「青空blue」ののオフィシャルサイト。
とっても丁寧に作られた印象を受ける、綺麗で思いやりがこもったWEBサイトです。
写真をふんだんに取り入れてデザインされていますが、どれも美しく、中でも店主(かな?)の手をフォーカスしたものは、うどんを作るストーリーがにじみ出るような素晴らしい写真。
また、「小麦そのものを味わう」という店主の言葉を実直に伝えることに重きを置き、メニューの写真を見せるだけにとどまらず、うどん作りに対するこだわりをアニメーションを効果的に使って伝えています。
まったく個人的なことですが、僕は「峠うどん物語(上・下巻)重松清 著」が大好きです。
物語に登場するうどん屋さんの店主は無口だけど、うどんに対して並々ならぬ愛情と情熱を持つおじいちゃん。そのおじいちゃんの作る一杯のうどんが、お店を訪れる人達の背中をそっと押してくれるのです…(長くなりそうなので、以下省略)。
青空blueのWEBサイトを見て、ふとまた「峠うどん物語」を読み返してみたくなりました。
うどんに対する想いをしっかりと感じることができて、是非一度、青空blueを訪れてみたい。
そんな気持ちにさせられる、ステキなWEBサイトだと思いました。
札幌レストラン APT.
札幌にあるレストラン「APT.(エーピーティー)」のオフィシャルサイト。
シングルページのシンプルな構成で、黒とゴールド(ブロンド?)を基調にクールなデザインが印象的です。
ロゴ同様、サイトの要所にビンテージ風味のあるモチーフとノイズ感のあるテクスチャーを取り入れて、綺麗な店内写真とマッチする重厚感をプラスした高級感のある仕上がりになっています。そして、その完成度の高いデザインが、「素材に寄り添い、ワインを愉しむ」というキャッチコピーの説得力に繋がっています。
大人がしっとりとワイン&料理を堪能できるレストランのWEBサイトとして、ターゲットへのアプローチが素晴らしいな、と思いました。
Fresh Australian Seafood Restaurant Moxhe
最後に海外のものを。
オーストラリアにあるシーフードレストラン「Moxhe」のオフィシャルサイト。
英語に弱いので深い話はできないかもしれませんが、がんばります。
「Moxhe」のWEBサイト、写真やムービーがとってもお洒落で綺麗です。それに、ページ遷移時のアニメーションもゆったり美しく、WEBサイトとしての完成度がすごく高い!
海外の飲食店のWEBサイトの特徴として、詳しいメニューはPDFでダウンロードさせる形式を採用することが多く、「Moxhe」も同様にMENUページからメニューリストをダウンロードできるようにしてあります。そして、「BOOK A TABLE!」ボタンを設置し、そのボタンから予約ページへと移動させる導線を設けています。
このアプローチだけを見ても、日本のものとは違う狙いがあるんだなー、と感心するわけです。
飲食店のWEBサイトとして、「ターゲットであるお客様に何を伝えるか」「お客様は何を求めているか」という部分がシンプルで明確なのかな、とも想像できます。そういった見方も含め、「Moxhe」のWEBサイトは素晴らしいな、と思いました。
まとめ
以上、飲食店をテーマに、ステキなWEBサイトを5つご紹介いたしました。
お友達と待ち合わせ、大切な人とのデート、家族で会食、仕事帰りに一杯グイッと…。
提供するモノ・サービス、地域やロケーション、座席の多いお店やテイクアウト専門など、異なる特徴を持った飲食店があるように、飲食店を選ぶお客様の目的もさまざまです。そういったお客様に、ぐるなびやSNSではなく、独自のWEBサイトを持つことで伝えられる情報やお店の魅力もあるのではないでしょうか。
今回ご紹介させていただいた5つの飲食店のWEBサイトは、どれもお店ごとの特徴や魅力をステキなデザインを通じて伝えているものばかり。飲食店の方にも、ステキなWEBサイトを作られた方にも、「お店の魅力届いてますよー!」とおっきな声で言いたいです。
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