地域発のモノづくり – 「USIO Design Project」 に参加しています。舞台は「沖縄・石垣島」!

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あたらしい形の “地域×デザイン” プロジェクト「USIO Design Project」。

2014年も早4ヶ月が過ぎようとしています。
昨年末以降、日々のお仕事に追われ更新できずにいた「燕アンテナ」を本日より再開します!僕たちの “思い” と “デザインと人” にまつわるお話を、少しずつでも真っ直ぐに綴(つづ)っていきたいと思います。

Graphika inc. のWEBデザイナー、おおつかわたるです。
いきなりですが、僕たちは「地域発のモノづくり」に注目しています。
そのきっかけとなったのが、「ある人達との出会い」と「おもしろいプロジェクトへの参加」です。今回はその中から、「おもしろいプロジェクトへの参加」について。

前々回の投稿「すべりこみのメリークリスマス!」内でお伝えした通り、「USIO Design Project(ウシオデザインプロジェクト)」に、Graphika inc. アートディレクター/デザイナー いしがみあきよし のデザインが2つ選出されました。


USIO Design Project とは?

石垣島で生まれるモノ、働くヒト、育まれるチエと、世界中のデザイナーの想像力を掛け合わせることで、名産物の新しいデザインを考えるプロジェクト。

USIO Design Project
株式会社ロフトワーク様 オフィシャルサイト


プロジェクトの舞台となる「石垣島」を訪ねました。

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デザイン案の選出がゴールではなく、ここからがスタート。
1月中旬、デザインを担当する名産品の生産者さんにお会いするために、いしがみは「石垣島」を訪ねました。飛行機から見下ろす海の碧さと、空港からホテルまでの道中に広がる一面サトウキビ畑の光景にグッときた、と後日話していました。

このプロジェクトでいしがみが担当する名産品は10品目中2つ、「石垣島のパインアップル」「花織みんさ」
はじめに「石垣島のパインアップル」の畑を訪ねました。間近で実るパインアップルを手に取り味見をし、生産者の當間保司さんともお話をさせていただいたようで、その際、當間さんのパインアップル作りに対する情熱にいたく感銘を受けたようです。
次に訪ねた「花織みんさ」の工房では、染めから織りまですべて手技で作られる織物に触れ、実際に織物体験もさせていただいたみたいです。

と、簡単にまとめちゃいましたが、この3泊4日の石垣島訪問は、いしがみ自身にとっても多くの刺激に囲まれた充実の毎日だった、と教えてくれました。
その中でも、生産者さんをはじめ、石垣島に暮らす穏やかで温かい人々との触れ合い、同じ日程で石垣島を訪れていた他のデザイナーさん達との出会い、USIO Design Project 東京チームの株式会社ロフトワーク・寺井翔茉さんとの信頼関係作り、そして、USIO Design Project 石垣島チームのユニーク&キュート過ぎるイタリア生まれの市役所職員・小笹俊太郎さんとのじゃれ合い等々、“人との出会い・繋がり” は何よりの財産となったようです。

帰京、そして、ひたすら完成形を目指して繰り返される「ブラッシュアップ作業」。

帰京後、選出されたデザイン案を磨き上げる、所謂「ブラッシュアップ作業」に取り掛かりました。
石垣島で伝えていただいた生産者さんのご要望をしっかり受け止め、何度も何度も試作品を作成してはやり直し、生産者さんも、USIO Design Projectチームも、いしがみ自身も納得のいくパッケージデザイン・商品デザインを追い求め、その作業は約3ヶ月間にも及びました。

その過程を、ちょっとだけ写真と共に紹介します。


石垣島のパインアップル

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2年もの間、愛情込めて育てられたパインアップルを傷つけることなくそのままお土産として持ち帰ってもらえるように持ち手を付けました。お土産として大切な人に贈りたくなっちゃうカタチ・・・、すごくホントに考え抜きました。

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箱の上に飛び出す生き生きとしたパインアップルの葉っぱとイエローのストライプが印象的なこのデザイン。実は箱が特殊なカタチのため、何社も業者さんに「難しい!」と断られたとか・・・。その分、ステキな仕上がりになりそうですっ。


伝統織物 花織みんさ

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沖縄/石垣島に古くから伝わる愛の想いが詰まった伝統織物「みんさ織り」の魅力に、あまり馴染みの無い若い世代の人達にも生活の中で気軽に触れて欲しいという考えで「マスキングテープ」という新たな商品開発を提案&デザイン。織物の柄を活かし、模様とカラーリング、封シールにもとことん拘りました。

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上の写真のように、筒状で届いた色校正を切ったり巻いたり、実物に近いカタチにしてみてます。5種類のテープ、どの組み合わせ順が可愛いかなぁ。

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その昔、みんさ織りのそれぞれの柄に想いを込めて女性から男性に贈った「みんさ」のことを、この商品を通じてひとりでも多くの人に届けたいです。

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最後にパッケージ。石垣島の穏やかな空気感と手技ならではの「花織みんさ」を表現できる風合いのある包装紙と、手描きの綺麗な筆文字との共演がしっくりきた!

いよいよ目前に、プロジェクトのゴール見えてきた!

いしがみあきよしがリデザインさせていただいた石垣島の2つの名産品が、いよいよ5月、世界に向け発信されます。今日までのいしがみのがんばりをすぐ近くで見守っていたこともあり、スタッフ一同、5月のお披露目が楽しみで仕方ありません!

完成のお知らせは、改めて Graphika inc. facebookページ と、この「燕アンテナ」にて追ってご報告します。あと少しだけ、どうぞ楽しみにお待ちくださいっ。